漫画でのワンシーンを思い出してください。
キャラAが好きな男性を目の前にしたとき「ホラ!Bくんがいるよ!」と言ったとき、目が大きくなってキラキラさせるシーンがありますよね。
なんとも可愛らしいですが、これ、じっさいにも起きているってご存知ですか?
無意識のうちに、好きな人の前では瞳の大きさが変わるんです。
両想いか気になる…という人がいれば、相手の瞳を見ればわかるかもしれませんよ。
1.瞳孔を見れば両想いか否かわかる!?
心理学者であるヘス氏は、実験に協力してくれた男女にさまざまな種類の写真を見せたそうです。その写真を見たとき、どのような変化が起きるのか観察したんですね。
極端な例を紹介します。
もっとも瞳孔が大きくなったのは、男性だと女性のヌード写真を見たとき。女性は男性のヌード写真や子供の写真を見たときらしいです。
この実験からわかったことは、男性も女性も「好きなモノ」「興味を持っているモノ」を見たときに瞳孔が大きくなるという傾向があるということなんです。
「目は口程に物を言う」というように目で嘘をつくのは難しいです。
もしも、あなたを見て瞳孔が大きくなる人がいたら「あなたに興味がある=好き」と考えて間違いありません。
だから、気になる人と会ったときに「私のこと、どのように思っているの?」と気になるのであれば、瞳に注目していればいいというわけなんですね。瞳孔が大きく開いていたら「関心を持っている=脈あり」というわけなんです。
2.瞳孔の大きさは年齢とともに変わる
人の通常の瞳孔のサイズと言えば…2~8ミリの間で変化します。けれど、ずっと一定のサイズかと言えばそうではなく、年齢を重ねるとともに縮小していく傾向があります。
例を挙げるとすれば、
20代 … 約4.7ミリ
40代 … 約4ミリ
になるのです。
20年の月日で0.7ミリ瞳孔が小さくなるというわけなんですね。
ちなみに拡大時のサイズも同じ傾向があるようで
20代 … 約8ミリ
40代 … 約6ミリ
なんだとか。
ただし、長い月日をかけての変化なので、日頃、相手の瞳孔をチェックしておけば、相手の瞳の変化はわかるはずです。
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3.瞳孔の大きさひとつで印象が変わる
心理学者であるヘス氏の実験結果はまだまだ続きがあります。
実験に協力してくれた男性に女性の写真2枚を見せ、それぞれの印象を語ってもらったそうです。じつは、2枚の写真といっても、どちらも同じ女性の写真。
ただし、
1枚目の写真 … 瞳孔が拡大している 2枚目の写真 … 瞳孔が縮小している |
という違いを出していたんですね。
同じ女性だから、同じ印象を男性は抱くはず…と思ったら違う結果が出たんです。
なんと、男性は、1枚目の瞳孔が拡大している女性に対して「魅力的」「かわいい」「柔和」というように好印象を受けていたんですね。では、2枚目の写真はどのような印象を受けたのでしょうか。
じつは、「冷たい」「利己的」「頑固」といった印象を受けたんだとか。
つまり、悪い印象を抱いたというわけです。
同じ女性なのに、瞳孔ひとつで印象がガラリと変わったわけなんですね。
つまり、瞳孔を大きくしておいたほうが魅力的に写りやすくなるシステムになっているわけです。どうすればいいのか―と言っても、これは無意識に起こるもの。好きな人の前に行くと勝手に瞳孔が大きくなるので心配する必要はありません^^
4.男性は瞳の大きさも魅力のひとつとして見ていた!
とある心理学の実験で、男性は、女性の瞳が小さな人よりも大きな女性の方が魅力的に感じるといったデータがあります。二重のほうがモテるというのは瞳の大きさも影響しているのかもしれませんね。
実際に、同一の女性の顔写真A、Bを用意した実験をしたそうです。
1.瞳孔を大きく修正した写真
2.通常の写真
これを複数の男性に見せて好感を持った女性はどっちか聞いたところ、男性のほとんどは「1」を選択したという結果が残っています。
つまり、男性相手にアピールするとき、大きくうるんで輝いて見える女性の瞳に見つめられると、より魅力的に見えてしまうというわけなんですね。恋した男性に視線を送ると、彼をドキドキさせる効果がありそうです。
まとめ!
心理学者ヘス氏の実験結果、いかがだったでしょうか。瞳孔の大きさで人の印象が変わった実験結果にちょっとびっくりした人も多かったのではないでしょうか。ある意味、恋する乙女の方が圧倒的、有利なのは間違いない結果かもしれませんね。逆に、人を好きになりにくい人は不利…なのかもしれません。
ちなみに、中世のヨーロッパの貴婦人たちはベラドンナという毒草を愛用してました。それは、【ベラドンナ⇒瞳孔を大きくさせる】作用があったからだそうです。瞳孔の大きさが恋愛に大きなチカラを及ぼすということを知っていたんでしょうね^^